【プロ野球小ネタ】世代別でチームを作ってみた〜1976世代編〜
昨季に続き圧倒的な戦力で2017年のセリーグ優勝を遂げた広島。若手主体のチームにおいて精神的支柱となっているのが“新井さん”こと新井貴浩だ。
選手・ファンの垣根を超えた愛されキャラに代表される1976世代(1976年4月〜1977年3月生まれ)は個性的な選手が揃った世代だ。
1976世代って誰がいるの?
実はこの世代、プロチームで現役を続けているのは新井のみ。他に現役を続けているのは、社会人野球で渡辺俊介がいるくらいだ。現役選手が少ないのは寂しいところだが、世代全体を見ると個性的な選手が並び、胸が熱くなる。
日本人初のメジャーリーグ出場捕手となった城島健司、“ミスター右中間”の異名で2打席連続満塁弾も記録した二岡智宏や、5年連続盗塁王の“レッドスター”こと赤星憲広、引退セレモニーでの「スタンドイン遠投」が今なおファンの語り草になっている英智はその代表格だ。
統計で見る1976世代
プロ入りを果たした1976世代は78人。その指名順位別の内訳は以下の通りだ。
1位:11人
自由枠:1人
2位:11人
3位:14人
4位:15人
5位以下:26人
先に挙げた1974・1975世代に比べると圧倒的と言えるほどに上位指名が多い。しかし前項で挙げた中では城島が1位、二岡が2位で、渡辺・赤星・英智は4位指名、新井は6位指名だったりする。活躍する選手が必ずしも上位指名を経て入団したわけではないのが興味深いところだ。
選手ピックアップ
今回も一軍登録の上限にならい、78人の中から28名をピックアップしてみる。
【投手】
◯先発候補◯
小笠原孝(元中日)、土肥義弘(元西武など)、山村宏樹(元阪神など)
渡辺俊介(かずさマジック)、川井貴志(元ロッテなど)、金村暁(元日本ハムなど)
◯リリーフ◯
◯クローザー◯
福盛和男(元横浜など)
【捕手】
城島健司(元ダイエーなど)、里崎智也(元ロッテ)、相川亮二(元横浜など)
【内野手】
二岡智宏(元巨人など)、福井敬治(元巨人など)、田中秀太(元阪神)
【外野手】
金城龍彦(元横浜など)、多村仁志(元横浜など)、サブロー(元ロッテなど)
先発投手の並びは何とも渋い。日本ハムでエースを務めた金村暁、ミスターサブマリン・渡辺までは即決でローテーションに加えられるが、それ以降の3人については好みで分かれる人選だろうと思う。
中継ぎ以降についても同様で、人によっては全く異なる布陣になるかもしれない。そのあたりについては後述する。
打撃陣については、城島・里崎・二岡・新井・嶋・多村と長打を打てるメンバーが多くそろっており、オーダーを組むのが悩ましい。
一番には赤星というこれ以上ない選手がおり、隙のない布陣が組めそうだ。
オーダー
1(中)赤星
2(右)嶋
3(指)城島
4(一)新井
5(左)多村
6(遊)二岡
7(捕)里崎
8(三)草野
9(二)福井
今回は飛距離重視で組んでみたが、嶋のところを金城やサブローにするもよし、外野守備をさらに強固にするなら城島か里崎のどちらかを外し、外野手の誰かを指名打者に、そして空いたところに英智を入れるのもいいだろう。
この世代はとにかく選手のピックアップに苦戦した。というのも、ポジションのカブりが異様に多いのだ。
今回泣く泣く選考から外した選手は以下の通り。
斉藤宜之(元巨人など)、小田幸平(元巨人など)、小山田保裕(元広島など)
森笠繁(元広島など)、矢野英司(元横浜など)、中野渡進(元横浜)
福川将和(元ヤクルト)、柴田博之(元西武)、小関竜也(元西武など)
橋本将(元ロッテなど)、五島裕二(元オリックス)、辻竜太郎(元オリックスなど)
徳本敏(元オリックス)、嘉勢敏弘(元オリックス)、本柳和也(元オリックス)
相川良太(元オリックスなど)、井場友和(元日本ハム)、藤井彰人(元近鉄など)
捕手では小田や藤井、外野手では斉藤や森笠、小関、川口などピックアップしたい選手が並ぶ。元二刀流の嘉勢なども、個性派集団を念頭に置くなら選出したい選手だ。
次回は、来季も最年長キャプテンを担うことが報道された福留孝介の1977世代を取り上げます。