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【プロ野球小ネタ】あれ?今季見てなくない?という選手を調べてしまった……

こんにちは。

プロ野球は各チームとも107~110試合程度を消化、いよいよリーグ制覇orクライマックスシリーズ進出へ向け、総力戦が展開されていきます。

その一方で気になるのが、選手の個人成績。現在落ち込み気味の山川(西武)はどこまでホームラン数を伸ばせるのか?山田哲(ヤクルト)は今季もトリプルスリーを達成するのか?激しい新人王レースを制するのは誰か?……挙げていけばキリがありません。

 

と、出場している選手は、それはそれでいいんです。

ファンの心配の種ともなりうるのが、今季一軍出場を果たしていない選手たち。高卒ルーキーならいざ知らず、これまで何度も激戦を戦い抜いてきた中堅・ベテランの選手たちがこの時期に出場していないとなると……勝手な心配ではありますが、シーズン終了後の“戦力外通告”という事態も想像してしまいます。

一番つらいのは選手で、二番目につらいのはその家族であることは間違いありませんが、ファンだって三番目か四番目くらいにはつらいんです。

 

今回はNPB全選手の試合出場数(2019/8/14まで)を一軍・二軍(一部のチームは三軍も)別で集計してみました。調べていて気が重かった……。

例によって?めちゃくちゃ長いです。

 

 

1.広島&ヤクルト&巨人

広島からは、プロ17年目の永川勝浩松坂世代を代表する投手の一人で、タイトル獲得歴こそないものの1年目からクローザーとして活躍、昨季までに通算165セーブを記録しています。高く足を上げたフォームから、速球や2種類のフォークを投げ分けて三振を奪う姿に目を奪われたファンも多いのではないかと思います。今季は二軍で18試合に登板、16イニングを投げ防御率は6.19という成績。もう一花咲かせてほしいものです。

その他、今季一軍未出場の選手では白濱裕太庄司隼人赤松真人といった名前が。投手陣では横山弘樹戸田隆矢飯田哲矢らも一軍ではまだ投げていません。

 

ヤクルトでファンの期待が高まるのは畠山和洋ではないでしょうか。2015年のリーグ制覇時にキャリアハイの成績を残すとともに打点王に輝き、打線を牽引した活躍が印象的です。そんな彼も16年以降は度重なるケガとの戦いで本領発揮できず。今季は二軍でも43試合に出場するも打率.198と苦しんでいます。

その他、今季一軍未出場の選手は村中恭兵岩橋慶侍三輪正義ら。そして5年目の山川晃司は一軍未出場どころか二軍でも3~4月にかけてわずか10試合の出場にとどまっています。同世代の清水優心(日本ハム)や栗原陵矢(ソフトバンク)らが着実に出場機会を増やしている中、気になるところです。

 

巨人は原監督の意向もあるのか積極的な選手起用が影響し、一軍未出場の選手はあまり多くいません。目立つ選手ではケガからの復帰を目指す岩隈久志谷岡竜平、5年目捕手の田中貴也日本ハムから移籍入団の藤岡貴裕といったあたりでしょうか。藤岡と共に入団した鍵谷陽平がすぐに一軍登板の機会を与えられたことと比べると、やや慎重な印象です。

 

 

2.DeNA&中日&阪神

DeNAで最も気になるのは、田中健二朗。2016~17年には2年連続でシーズン60試合登板を果たしたリリーバーですが、18年に出場機会が激減。今季に至っては二軍でも登板が無い状態です。と、これを書いている真っただ中で、こんなニュースを発見しました。

【DeNA】12年目・29歳左腕の田中がトミージョン手術

ひょっとすると18年の失速もケガが影響か、と邪推してしまいますが、何よりもまずは来年の復帰を祈るばかりです。

このほか、西森将司山下幸輝といった選手が今季一軍未出場。そして、昨オフに独立リーグから復帰を果たした古村徹も一軍未出場。二軍でも2試合の登板にとどまっており、状態が気になるところです。

 

中日オリックスから移籍の松葉貴大鈴木翔太杉山翔大近藤弘基らが一軍未出場。しかし中日で個人的に気になるのは、今季支配下登録返り咲きを果たせなかった濱田達郎浜田智博の二人です。濱田達郎は高校時代は大谷翔平藤浪晋太郎と並びBIG3と称された存在ですが、ケガもあって2017年からは育成選手に。今季はまだ数字が追い付いてこないものの、先発で好投するなど徐々に地力を取り戻しているようです。そして偶然にもこんな記事が出ていたのでこちらもどうぞ。

【あの夏の記憶】大谷、藤浪と「高校BIG3」称された中日濱田達郎が語る最後の夏と現在地

 

阪神でまだ一軍出場していない選手で最も目立つのは、中継ぎ左腕の髙橋聡文。FAで2015年オフに阪神入りし、17年にはキャリアハイに近い61試合に登板、47.2イニングで防御率1.70という成績を残しました。しかし翌年は15試合の登板にとどまり、今季は一軍未出場。岩崎優や島本浩也といった中堅どころや、先発から転向した能見篤史が安定した成績を残していることも影響しているのかもしれません。

そのほかには歳内宏明岡﨑太一小宮山慎二森越祐人らが今季一軍未出場。そして昨年キャリアハイの成績を残した伊藤隼太も今季は一転、一軍未出場と苦汁を嘗めています。これはルーキーの近本光司がいきなりレギュラー定着したことと高山俊の復調が大きく、加えて自身の打撃も低調なのが一軍への切符を遠ざけている原因と思われます。

 

 

3.西武&ソフトバンク日本ハム

西武の一軍未出場選手で気になるのが、大石達也。10試合登板で防御率7.00に終わった昨シーズンからの巻き返しを図る正念場のシーズンが今季だったのですが……。現時点では二軍でも21.1イニングで防御率5.06と微妙な成績。慢性的な投手不足が懸念材料であるチームなだけに、まだまだ昇格のチャンスは失っていないと信じたいところです。(本日15日、今季一軍での初登板を果たしたようです)

その他、内海哲也呉念庭中塚駿太といったところが一軍未出場ですが、西武も巨人同様に選手の積極起用があり、未出場の選手は多くありません。それだけに、プロ12年目の外野手・斉藤彰吾や7年目の内野手水口大地らが1ケタ台の試合出場にとどまっている点が気になります。

 

球界屈指の選手層を誇るソフトバンクでまず不思議に感じるのは、中田賢一が一軍未出場ということ。移籍後から昨季までは各シーズンで10試合以上先発投手を務めていましたが、今季はそれがピタッと止まってしまう事態になっています。二軍では現時点で17試合で81.1イニングを投げ、防御率3.32とまずまずの成績に見えますが、1試合ごとの平均イニング数が5イニングを割ってしまいます。昨季もQSを満たした試合が少ないので、大きなマイナスポイントに作用しているのかもしれません。

ケガからの復帰を目指す岩嵜翔サファテ石川柊太といったメンツは一軍未出場なのも致し方ないところ。ほかで気になるのは、6年目の岡本健、昨季加入の捕手・市川友也。岡本は8月2日に出場選手登録の公示が出されていましたが、登板機会がないままに二軍行きとなったようです。

 

少数精鋭のイメージが強い日本ハムは、過去に一軍実績のある選手はほとんど一軍出場を果たしています。その中でまだ試合に出ていないのは高濱祐仁岸里亮佑といったところ。大卒6年目で野手転向を果たした白村明弘も現在二軍で修行中で、野手としての一軍デビューは来季以降になりそうです。

 

 

4.オリックス&ロッテ&楽天

オリックスの現役最年長投手である岸田護は腰痛の影響もあって、一軍登板は現時点でゼロ。復調を伝える記事が7月に出ており(オリックス岸田、けがも徐々に回復へ「復帰も近い」)、その記事が出て以降は二軍で3試合に登板している様子。チームは決して良い位置にいるとは言い難いですが、起爆剤となってほしいところです。チーム状態もあってか、高卒の若い選手やけがを抱えている選手を除けば、ほかに一軍出場のない選手はいません。出場が少ない選手を見てみると、T-岡田の名前がありました。一時期は二軍戦にも出られない状態だったようですが、現在は指名打者や途中出場で二軍戦に出ているようです。

 

ロッテ大嶺祐太内竜也など、ケガで長期の離脱を余儀なくされている選手らの名前が並ぶ一方で、不可解な“一軍未出場”の選手が。それは、リリーフ陣の柱として長らく君臨してきた大谷智久です。昨シーズンまで5年連続でシーズン30試合以上登板を果たしており、今年もリリーフエースとして投げぬく……と思っていたのですが、今季はまさかの一軍登板ゼロ。ケガなの?と思ったのですが、そんな報道は一切なく、二軍でも27試合に登板し27イニングで防御率1.33の立派な成績を残しています。しかしよく見てみると、二軍戦では6月30日を最後に登板がありません。4~5月に一軍登板が無かったのはそれはそれで不思議ですが、6月後半で何らかのアクシデントがあったとすれば、一応の納得はできます。ちょっと波に乗ればAクラス入りも夢ではない位置にあるだけに、百戦錬磨のリリーバーの復活が望まれます。あと、阿部和成は今も二軍でガンガン投げててそれほど悪くない数字なのですが、なぜ一軍登板ゼロなのでしょうか。

 

今季好調の楽天は投打の若手選手で今季見ていない選手が。投は森雄大、打は内田靖人です。特に内田については、今春のオープン戦で一軍定着へ猛アピールを重ねていたような……と思ったのですが、活躍を見せていたのはオープン戦に突入する前の練習試合までのことだったようです。オープン戦に入るとブレーキがかかってしまい、そのまま一軍争いから外れてしまった……それは事実なんですけど、現在二軍ではフェルナンドに次ぐチーム2位の9本塁打を放っており、打点44はチームトップ(リーグ4位)。この打棒を持って一軍に殴り込みできないものかしら……と思ったのですが、彼のメインポジションである三塁にはウィーラーが、一塁には銀次が鎮座。指名打者にもブラッシュがいたりして、守る場所がありません。これは仕方ありません。せめて代打枠を掴んでほしいなぁと思うのです。

 

 

5.終わりに

こうして改めて調べてみると、昨季まで自分のポジションをしっかり持っていた選手でもあっという間に出場機会が無くなったりして、やはりプロ野球の世界というか、スポーツの世界は食うか食われるかの勝負の世界なんだなと感じた次第です。

そんな中で何シーズンも成績を維持できるトップの選手ってのは本当にすごい存在なんだなと、ひしひし感じました。

そして、今回ピックアップした選手たちについては、残り30試合くらいの中で、一軍の試合に出るチャンスをつかんでほしいなと思います。