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【プロ野球小ネタ】世代別でチームを作ってみた~1975世代編~

 日本球界を代表する名ショートの松井稼頭央が古巣の西武ライオンズに復帰することが発表された。コーチ兼任ということではあるが、スター選手の復帰に色めき立つファンも多いのではないだろうか。
 今回はそんな松井と同世代である1975年4月~1976年3月生まれの選手でチームを組んでみる。

 

 

 

1975世代って誰がいるの?

 大半の選手が既に引退しているが、今でも現役なのは松井のほか、上原浩治(カブス)と福浦和也(ロッテ)がいる。高橋尚成川上憲伸大家友和など、メジャーリーグへ挑戦した選手が多いのが特徴だ。

 

この世代で最も遅いプロ入りとなったのが三瀬幸司(元ダイエー・中日)。2003年のドラフト会議で7巡目指名を受け、共に指名を受けた竹岡和宏と合わせてオールドルーキーと呼ばれた。新人ながらクローザーに抜擢されると安定した投球を見せ、オールスター出場、新人王(パリーグ最年長記録)、最優秀救援投手、更には城島健司と共に最優秀バッテリー賞に輝くなど、目覚ましい活躍を遂げた。

 

統計で見る1975世代

 この世代は73人の選手がプロ入り。世代別で見れば少ない方だ。

 しかし、1位指名を受けてプロ入りした選手の割合は先に取り上げた1974世代よりも高い。以下は指名順位別の内訳だ。

1位:11人

2位:9人

3位:13人

4位:10人

5位以下:33人

 

 特に巨人は上原浩治高橋尚成に加えて高橋由伸も1位指名で獲得しており、97〜99年にかけて3年連続で1975世代の選手を1位指名している。

 

1975世代の歩み:高校編

 1975世代が高校3年生になった1993年、最も注目されていたのは春夏連続で甲子園出場を果たした宇和島東高校のエース・平井正史。優勝にこそ手は届かなかったものの、150キロに迫る快速球で将来のさらなる活躍を予感させた。ちなみにこの年の甲子園覇者は春が上宮高校、夏は大村直之が8番を着けていた育英高校だった。

 この年のドラフト会議は逆指名制度のスタートにより、1位指名は大学生・社会人に集中。高校生で1位指名を受けたのは前述の平井に加え、豊田大谷高校の平田洋(中日)、岡山南高校の山根雅仁(広島)の3人だった。2位以下には前述の大村、岡島秀樹平尾博司福地和広(寿樹)大家友和松井和夫(稼頭央)小野晋吾大塚明福浦和也吉武真太郎金子誠らがいる。

 

1975世代の歩み:大学編

 1997年、東京六大学ではスター級の存在感を放つ慶応大の高橋由伸、明治大のエース・川上憲伸、法政大のエース・真木将樹の3人の去就が注目された。高橋と川上は逆指名制度を使ってそれぞれ巨人と中日へ、真木は近鉄の1位指名を受けて入団した。彼ら以外の1位指名選手では専修大安藤正則が西武、近畿大清水章夫日本ハムの指名を受けた。ちなみに5人のうち高橋、川上、清水の3人はこの年の日米大学野球に代表選手入りしていた。

 2位以下では倉義和井端弘和鈴木郁洋前田浩継古城茂幸高須洋介らがいる。

 また、アリゾナ・ウエスタン短期大の林田堅吾は同世代の大卒選手よりも1年早い1996年に日本ハムの8位指名を受けてプロ入り。いっぽうで上原浩治は1年間の浪人期間を経て大阪体育大に入学しているため、1年遅れの1998年のドラフト会議で指名された。

 

1975世代の歩み:社会人編

 1996年に学生ではない選手としてドラフト会議で指名を受けたのは2人。その中にはMLBでも活躍した岩村明憲の実兄で、宇和島東高校では平井正史のチームメイトだった岩村敬士がいた。

 また、1997年に高卒社会人4年目の永井智浩が逆指名でダイエーに入団。1998年には東海大仰星高校で上原とチームメイトだった建山義紀日本ハムの2位指名を受けてプロ入りした。続いて1999年に高橋尚成清水直行が、2000年には中村隼人伊達昌司ら、2001年には早川大輔、2002年には下山真二MLBからの“逆輸入選手”として話題になったマック鈴木鈴木誠)がプロ入りしている。そして2003年、三瀬幸司が異例の28歳でプロ入り、この世代最後のプロ選手となった。

 

選手ピックアップ

 今回も一軍登録の上限にならい、28人をピックアップしてみる。

【投手】
○先発候補○
高橋尚成(元巨人など)、川上憲伸(元中日など)、大家友和(元横浜など)
小野晋吾(元ロッテ)、清水直行(元ロッテなど)
○リリーフ○
岡島秀樹(元巨人など)、伊達昌司(元阪神など)、吉武真太郎(元ダイエーなど)
三瀬幸司(元ダイエーなど)、平井正史(元オリックスなど)
佐藤誠(元巨人など)、建山義紀(元日本ハムなど)
○クローザー○
上原浩治カブス
【捕手】
倉義和(元広島)、鈴木郁洋(元中日など)
内野手
平尾博司(元阪神など)、井端弘和(元中日など)、松井稼頭央(西武)
福浦和也(ロッテ)、金子誠(元日本ハム)、古城茂幸(元日本ハムなど)
高須洋介(元近鉄など)
【外野手】
高橋由伸(元巨人)、福地寿樹(元広島など)、大塚明(元ロッテ)
早川大輔(元オリックスなど)、下山真二(元近鉄など)、大村直之(元近鉄など)

 

 投手はメジャーに挑んだ選手が揃い、強力な顔ぶれとなった。

 

○オーダー○
1(左)大村
2(三)井端
3(遊)松井
4(右)高橋由
5(一)福浦
6(指)高須
7(二)金子
8(捕)鈴木
9(中)福地

 

 井端弘和高須洋介金子誠といった巧打者が目立つ中、高橋由や大村直之のような天才型のバッターが打線の軸に。現役時代は俊足を誇った選手も多く、スピード感あふれる戦いが期待できる。

 

 

今回惜しくも選外となった選手は以下の通り。
高波文一(元阪神など)、前田浩継(元オリックスなど)
高橋光信(元中日など)、立川隆史(元ロッテなど)、永井智浩(元ダイエー
斉藤秀光(元オリックスなど)、中村隼人(元日本ハムなど)
清水章夫(元日本ハムなど)、マック鈴木(元オリックスなど)

 

次回は現代のプロ野球で最もファンに愛される男・新井貴浩の1976世代をピックアップします。