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【プロ野球小ネタ】1978世代ベストオーダー組んでみた~シンノスケ派か、マサヒロ派か~

 1978年生まれの名選手といえば、阿部慎之助だ。2001年に一軍デビューを果たすと、以後は攻守にわたる活躍で00年代を代表する捕手に上り詰めた。現在は監督として巨人を率いる。前回取り上げた1977世代もそうだったが、この1978世代もメディアで一括りに取り上げられることはあまり多くない。この世代にはどんな選手がいるのだろうか。(2020.6.8 初出、2025.8.13 加筆修正)

1978世代って誰がいるの?

 前述の通り、この世代を代表する選手と言えば阿部慎之助、そしてメジャーリーガーの岩村明憲だろう。ただし、どちらも高校生時代から強打者として名を馳せていたが甲子園出場は果たせなかった。

 投手では山井大介、そして武田勝武田久の名前が挙がる。3人ともスタートの年こそ異なるものの社会人からプロ入りを果たし、チームの主力へと成長していった。

統計で見る1978世代

 プロ入りを果たした1978世代は76人。1977世代に比べれば多いものの、少ない部類に入るだろう。指名順位別の内訳は以下の通り。

1位:9人
自由獲得枠・希望枠:2人
2位:13人
3位:9人
4位:16人
5位:6人
6位:6人
7位:6人
8位:6人
9位:1人
10位:2人

 2位指名と4位指名が突出して多く、5位以下は他の世代に比べるとやや少ない印象だ。

 プロ入り前の最終キャリア別での内訳は以下の通り。

高卒:22人
大卒:19人
社会人:35人

 球団別での指名人数を見てみると、中日が12人を指名。次いで多いのが阪神日本ハムの8人なので、いかに中日がこの世代を集中的に指名しているのが分かる。最少は楽天の1人だが、これは1978世代の年齢が20代後半に差し掛かった2004年に、楽天がドラフト会議初参加となっているので無理もない話だ。球団別の内訳は以下の通り。

12人:中日
8人:阪神日本ハム
7人:広島、横浜、ヤクルト
6人:巨人、近鉄
4人:西武、ロッテ
3人:ダイエーオリックス
1人:楽天

1978世代の歩み:高校編

 この世代が主力となった甲子園大会は1996年。春の第68回は鹿児島実業が、夏の第78回は松山商業が制した。春大会の優勝を牽引した下窪陽介(横浜)は球威のある投球で初戦から決勝まで一人で投げ抜いたエースだが、彼がプロ球団から指名を受けたのはその10年後のこと。ポジションも投手から外野手へと変わっていた。

 この年に春夏連続出場を果たしたPL学園高校は、前川克彦近鉄)がエースとして活躍し、そのまま同年のドラフト会議でプロ入りを果たした。また、チームメイトには荒金久雄ダイエー)がいるが、彼は大学でプロ入りした。

 1996年のドラフト会議で1位指名を受けたのは矢野諭日本ハム)、玉野宏昌(西武)、前川克彦小山伸一郎(中日)、伊藤彰(ヤクルト)の5人。このうち甲子園出場を果たしているのは前川と伊藤の2人だった。

【1位】
矢野諭帝京五):日本ハム
玉野宏昌(神戸弘陵):西武→中日
伊藤彰(山梨学院大附):ヤクルト
前川克彦PL学園):近鉄阪神オリックス→米マイナー→四国IL・香川→四国IL・三重
小山伸一郎(明野):中日→楽天

【2位】
関本健太郎(天理):阪神
森野将彦東海大相模):中日
岩村明憲宇和島東):ヤクルト→デビルレイズ/レイズ→パイレーツ→/アスレチックス→楽天→ヤクルト→BC・福島

【3位】
河野昌人龍谷):広島→福岡→佐賀魂
濱中治(南部):阪神オリックス→ヤクルト
幕田賢治(横浜):中日→横浜ベイブルース
山崎貴弘(小笠):ヤクルト→ロッテ
大野貴洋(所沢商):横浜→東京ガス

【4位】
鈴木尚広(相馬):巨人
小林宏之春日部共栄):ロッテ→阪神→BC・群馬→BC・信濃→西武
中濱裕之仙台育英):近鉄→巨人→一球幸魂倶楽部→西多摩倶楽部→NTTグループ東北マークス
石井義人浦和学院):横浜→西武→巨人
福良徹(新野):広島

【5位】
神田大介(花咲徳栄):横浜
宇野正美(花園):巨人→広島→リースキン広島→ヤクルト

【7位】
高橋信二(津山工):日本ハム→巨人→オリックス→BC・信濃

【8位】
宮越徹(郡山):中日→西武

1978世代の歩み:大学編

 入団1年目から英才教育を受け、長きにわたって中心選手となったのが阿部慎之助(巨人)。前年まで正捕手だった村田真一の座を奪い、プロ初年度で127試合に出場すると、翌年(2002年)には規定打席到達に加えてベストナインゴールデングラブ賞を獲得し、一気にスターダムへと駆け上がった。

 東京六大学三冠王獲得の実績を引っ提げプロ入りしたのが廣瀬純(広島)。こちらもプロ初年度から一軍出場を果たしたものの、定位置獲得はプロ10年目(2010年)だった。しかし2010年には持ち前の強肩を生かしリーグ最多の10補殺を記録してゴールデングラブ賞を獲得、2013年は日本プロ野球記録の15打席連続出塁を記録するなど、存在感を見せた。

 また、2000年はシドニーオリンピックが開催され、日本代表はプロ・アマ混合チームで世界に挑んだ。1978世代は吉見祐治(横浜)、山田秋親ダイエー)、阿部慎之助廣瀬純らがアマチュアから、プロからは河野昌人(広島)がチームに入った。

【1位】
山村路直(松山中央→九州共立大):ダイエー/ソフトバンク→米独立
山本省吾(星稜→慶應義塾大):近鉄オリックス→横浜/DeNAソフトバンク
阿部慎之助安田学園→中央大):巨人
平本学大産大付立命館大):ヤクルト

【2位】
吉見祐治(星林→東北福祉大):横浜→ロッテ→阪神
加藤康介(清水商→日本大):ロッテ→オリックス→横浜→阪神→BC・福島
山田秋親(北嵯峨→立命館大):ダイエー/ソフトバンク→四国IL・福岡→ロッテ→ミキハウス
鎌田祐哉(秋田経法大附→早稲田大):ヤクルト→楽天→統一(台湾)
上野裕平(金沢辰巳丘→立教大):巨人
木元邦之京都外大西龍谷大):日本ハムオリックス
廣瀬純佐伯鶴城→法政大):広島
洗平竜也(光星学院東北福祉大):中日→東海REX

【3位】
三浦貴浦和学院東洋大):巨人→西武

【4位】
相木崇熊本市立商→福岡大):オリックス阪神松下電器
阿部真宏(横浜→法政大):近鉄オリックス→西武
佐藤友亮慶応義塾慶応義塾大):西武

【5位】
荒金久雄PL学園青山学院大):ダイエー/ソフトバンクオリックス

【7位】
小野剛桐蔭学園→武蔵大):巨人→T&Aサンマリノ(イタリア)→西武
稲嶺茂夫(東海大相模東海大):横浜
岡上和典(九産大九州東海大):広島
林威助(柳川→近畿大):阪神→中信(台湾) ※2002年ドラフト会議で指名を受けてプロ入り

【8位】
梶原康司(延岡学園→九州東海大):阪神松下電器

1978世代の歩み:社会人編

 高校~大学~社会人を経てプロ入りした選手のうち、最もプロ入りが遅かったのは06年ドラフトで指名を受けた2人。そのうち1人は、高校編の項目で紹介した下窪陽介。そしてもう一人はなんと、春のセンバツで対戦相手だった智辯和歌山高・宮崎充登(広島)だった。ただし、宮﨑は決勝戦での登板は無かった。

1998年ドラフト指名
【2位】
金澤健人(磯原→NTT関東):阪神日本ハムオリックスソフトバンク

1999年ドラフト指名
【3位】
吉崎勝(東山→ミキハウス):日本ハム楽天
【4位】
猪爪義治(埼玉工大深谷→無所属):西武
【5位】
佐竹健太広陵→NKK):広島→楽天
【6位】
神島崇(東海大五→インディアンヒルズ短大):日本ハム
【8位】
高山智行(箕島→米独立):阪神→ハンファ(韓国)→サムスン(韓国)→ハンファ(韓国)→関西爽球会

2000年ドラフト指名
【6位】
金谷剛(中野実→米マイナー):近鉄→NTT信越硬式野球クラブ
山崎賢太広陵→島根商科専門学校):中日

2001年ドラフト指名
【3位】
有銘兼久浦添商→大仙→九州三菱自動車):近鉄楽天→TFUクラブ
【4位】
久本祐一(柏原→亜細亜大→河合楽器):中日→広島
【6位】
山井大介神戸弘陵→奈良産業大→河合楽器):中日
【8位】
村西辰彦(近江→愛知学院大→無所属):日本ハム→米独立
【10位】
後藤光尊(秋田→法政大中退→川崎製鉄千葉):オリックス楽天→BSL・石川

2002年ドラフト指名
【4位】
神田義英高松商川崎製鉄水島):ロッテ→西濃運輸
中村泰広(郡山→慶應義塾大→日本IBM野洲):阪神日本ハム阪神
武田久生光学園駒澤大日本通運):日本ハム日本通運
【5位】
鈴木貴志(旭川工→王子製紙苫小牧→王子製紙):ロッテ→旭川グレートベアーズ
【6位】
三東洋(益田東→駒澤大ヤマハ):阪神
北川利之(大阪桐蔭→法政大→川崎製鉄水島):横浜
【8位】
吉川昌宏(明徳義塾亜細亜大→ローソン):ヤクルト→ミタニ建設工業(軟式)

2003年ドラフト指名
【自由獲得枠】
歌藤達夫奈良大附東北福祉大ヤマハ):オリックス日本ハム→巨人
【4位】
尾形佳紀(日大藤沢→日本大→ホンダ):広島
佐藤充(坂戸西→日本体育大日本生命):中日→楽天
【7位】
佐藤隆彦桐蔭学園→法政大→米マイナー):西武→ボローニャ(イタリア)→ロキテクノベースボールクラブ→ロッテ
【8位】
小川将俊浦和学院東洋大日本通運):中日

2004年ドラフト指名
【2位】
渡邉恒樹(相洋→東京農業大NTT東日本):楽天→ヤクルト
【9位】
金剛弘樹(帝京→立正大→朝日生命日本通運):中日
【10位】
鎌田圭司豊田大谷→名城大→トヨタ自動車):中日

2005年ドラフト指名
【大社3位】
松井光介(横浜→亜細亜大→JR東日本):ヤクルト
【大社4位】
武田勝(関東第一→立正大→シダックス):日本ハム

2006年ドラフト指名
【希望枠】
宮崎充登智辯和歌山→ホンダ鈴鹿):広島
【5位】
下窪陽介(鹿児島実→日本大→日本通運):横浜

選手ピックアップ、からのオーダー

 今回もまずはオーダー候補の選手をピックアップしてみる。

【投手】
○先発候補○
山井大介吉見祐治鎌田祐哉小林宏之武田勝吉崎勝山本省吾前川克彦佐藤充
○リリーフ○
金澤健人佐竹健太小山伸一郎久本祐一、吉川昌宏、松井光介渡邉恒樹、加藤康介、山田秋親相木崇歌藤達夫有銘兼久
○クローザー○
武田久
【捕手】
阿部慎之助高橋信二
内野手
関本賢太郎、尾形佳紀、森野将彦石井義人岩村明憲後藤光尊木元邦之阿部真宏
【外野手】
鈴木尚広濱中おさむ林威助廣瀬純佐藤友亮、GG佐藤、荒金久雄

【ベストオーダー】
1(二)後藤光尊
2(中)佐藤友亮
3(三)岩村明憲
4(捕)阿部慎之助
5(指)石井義人
6(左)森野将彦
7(右)廣瀬純
8(一)関本賢太郎
9(遊)阿部真宏
(先発)山井大介
(中継ぎ)金澤健人
(抑え)武田久

 今回のオーダーを組むに当たっての悩みどころとなったのが左右のバランス。長打力のある岩村明憲阿部慎之助森野将彦が揃って左打者で、何も考えずに実績重視で並べてみるとクリーンアップが左打者ばかりになってしまった。「打撃の天才」と評される石井義人やパンチ力のある廣瀬純といった右打者との組み合わせがキーとなりそうだ。

 この世代は選ぶ人の好みで布陣が大きく変わる点も特色で、高橋信二木元邦之濱中おさむ林威助GG佐藤も捨てがたいところである。

 投手も悩ましく、先発では吉見祐治小林宏之武田勝山本省吾も候補。1978世代は十人十色のオーダーが楽しめる世代といえそうだ。