だう。語りき。

だう。という人が音楽とかプロ野球とかドラクエとかその他自由に語るブログなのだそうです。

「Mr.ペンペン」「Mr.ペンペンⅡ」(1986年)を観た

どうも、だう。です。

 

先日、某アプリで『Mr.ペンペン』『Mr.ペンペンⅡ』を観ました。

さも、皆知ってて当然、みたいな感じで言いましたが、1986年に単発の形で放映されたアニメです。

今回はこの作品の感想を書きます。

 

 

1.そもそも『Mr.ペンペン』ってなんなの

『Mr.ペンペン』は室山まゆみ原作のマンガで、小学館の学年別学習雑誌(月刊小学一年生とかあったやつね)に掲載されていたとのこと。

室山まゆみと言えばあさりちゃんが有名ですが、ペンペンもあさりちゃんに代表される室山作品の系譜を継ぐ、ドタバタギャグ少女マンガです。

ただし、こちらの主人公はペンペンという名のペンギン。ペンギン王国の王子で、社会勉強のため人間界に(宅配便で)送られたのでした。

 

2.真人間不在のコメディ

これは室山作品全般に共通する特徴なのかもしれませんが、『Mr.ペンペン』に登場するキャラはみんなどこか欠点があり、それが個性としてキラメキになっています。

ペンペンは勉強よりも遊びが大好き。物語中では彼自身がトラブルの引き金になることも少なくありません。

ペンペンの飼い主で今作のヒロインであるミカちゃんは、おてんばな小学生の女の子。ボーイフレンドのフミヤくんの前ではかわいげに振る舞おうとしますが、ペンペンとケンカすることも少なくありません。

ミカちゃんのママは容姿端麗な感じなのですが、いささか物欲に弱いところが。宅配便で転がり込んできたペンペンを飼うか棄てるか迷っていた時には、ペンペンがプレゼントにと取り出したパールのネックレスにあっさり釣られてペンペンを受け入れます。

ペンペンの教育係として後から登場したイワちゃんは唯一常識があるキャラとして描かれていますが、一度説教を始めると止まらなくなる一面が。その標的はペンペンのみならず、ミカちゃん一家、フミヤくん、果ては通りすがりの女の子や電車に乗り合わせた少年たちでも一切妥協なしだったりします。

ペンペンのライバルとして登場するフレディーも、女性に対して紳士的にふるまうもののやたらと“大臣の息子”をアピールし、鼻にかけるところがあります。

 

そんな主要キャラはもちろん、一話限りのゲストキャラクター達もどこか“行き過ぎた”行動でトラブルを大きくしがち。劇中でのツッコミを視聴者にゆだねる“真人間不在”の世界が『Mr.ペンペン』の魅力と言えるでしょう。

 

3.『Mr.ペンペン』の謎

『Mr.ペンペン』は単発で二度アニメ化されていますが、この作品、大きいような小さいような謎が一つあります。

それは主題歌とエンディングテーマ。

普通のアニメと同じように、あるんです。エンディングもあるんです。

ただ、曲名が一切出てこない!

オープニングやエンディング中のクレジットで「主題歌作詞:室山まゆみ寺田憲史と出てくるものの、曲名や歌手名は一切なし

歌詞も出てくるのに、曲名の情報なし。

ウィキペディアによれば歌手は山野さと子(代表曲に「とんがり帽子のメモル」や「メイプルタウン物語」など)とあるのが数少ない情報のひとつ。というかウィキペディアに載っている情報も少ないんですけど。

曲名について情報を知っている方求む!!

 

4.おわりに

ペンギンと言えば同時期に話題を集めたのが『パピプペンギンズ』サントリーのCMに起用され、のちに『ペンギンズ・メモリー 幸福物語』として映画化も果たしました。

これに出てくるペンギンと、ペンペン。似てるよなぁ……見た目が……。

ま、同じペンギンだからしょうがないか。しょうがないよね。