だう。語りき。

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【プロ野球小ネタ】当たり!ティーンエイジ・ライオット(シャレかよ)

へい、毎度。

 

野球界隈は夏の甲子園も終わり、高校球児(の一部)はU-18日本代表としてワールドカップに出場中。

はたまたプロ野球は各チームともほぼ120試合を消化し、ペナントレースもいよいよ佳境に入ってきたといったところです。

 

そんなところで、連日報道されているのが、U-18日本代表の動向。大船渡高の佐々木や星稜高の奥川といったプロ注目の好投手を中心に、若武者たちの活躍がニュースを賑わせています。

 

彼らはU-18とあるように、皆18歳以下のティーンエイジ(言い方古い?)。

で、ティーンエイジと言えば、プロ野球の世界でも高い注目を受けている選手がいます。その筆頭がヤクルトの村上宗隆。先日、今シーズン31本目のホームランを放ち、10代の選手として清原和博(西武、巨人など)の記録に並ぶ活躍を見せています。

その他にも、10代ながらスター選手への階段を駆け上がろうと一軍で活躍を見せている選手がいます。今回はそんな「今季10代で一軍出場を果たした選手」をピックアップしてみたいと思います。

 

 

1.野手編

野手では前述した村上がその筆頭。彼がプロ指名を受けたのは2017年のドラフト会議。当時は一年生の時からスーパー高校生として話題だった清宮幸太郎日本ハムや次代のスラッガー候補として期待される安田尚憲(ロッテ)に次ぐ高校生野手の上位指名候補として注目されており、実際には清宮幸太郎の外れ一位として3球団の指名を受け、抽選の結果ヤクルトに交渉権が渡りました。

プロ入り前は捕手だったものの、入団と共に三塁へコンバート。一年目から二軍ではずば抜けた記録を残し(98試合出場で打率.288、17本塁打、70打点)、2018年9月に一軍昇格すると初打席で本塁打を放ち、今季の活躍の予兆を見せました。

村上は学年では清宮や安田と同じなので20歳なのでは……と思いきや、彼は早生まれ(2000年2月生まれ)。なので、一足先に20歳を迎えた清宮や安田と違い、10代での記録を打ち立てられたのです。

 

村上と同学年で今季一軍デビューを果たしたのが、伊藤康祐(中日)。今年4月25日に一軍昇格を果たすと、30日に一番・レフトで先発出場。最初の打席でプロ初安打を放ちました。その後は代打や代走での出場が主になってしまいますが、自身4度目のスタメン出場となった5月25日のヤクルト戦では5打数3安打と大暴れしました。その後は打撃で苦しみ、6月に二軍降格しています。

 

昨季入団したばかりのプロ1年目の選手で活躍中なのが小園海斗(広島)。同じポジションのレギュラーだった田中広輔が不調で低迷する中、小園が一軍初出場を果たしたのが交流戦中の6月20日。一番・ショートでスタメン入りし、最初の打席でプロ初安打を放ちました。その後7月中盤からはショートのスタメンに定着、打率は.221(8/30時点)と下降気味ですが、7月26日にはプロ初本塁打も放つなど攻守で大物の片鱗を見せています。

 

その他に一軍出場を果たした10代の野手は、石橋康太(中日)藤原恭大(ロッテ)万波中正(日本ハム山下航汰(巨人)高木渉(西武)らがいます。

 

 

2.投手編

10代の投手で目下売り出し中なのが、平良海馬(西武)。7月19日にプロ初登板を果たすと150キロ超の剛速球を武器にリリーフの座を勝ち取り、8月23日にプロ初ホールド、同28日にプロ初セーブ、そして昨日30日には待望のプロ初勝利を挙げました。

平良は2017年のドラフト会議で、西武から4位指名を受け入団。プロ一年目は二軍で10試合の登板ながら、16.2イニングで21奪三振を記録しリリーバーとしての適性を示していました。今季も7月に昇格するまでに二軍で7試合に登板、16イニングで22奪三振防御率1.13と圧倒的な数字を残していたようです。

彼らの年代は前述の清宮・安田・村上に加えて中村奨成(広島)や藤原ら野手が高い注目を受けており、「投手の大物は不在」とする専門誌もありました。それだけに平良の台頭は目を見張るものがあると思います。

 

そんな平良と同年代で、当時の高校野球ファンの一部でドラフトで上位指名もあるのではと目されていたのが清水達也(中日)。2017年夏の甲子園で優勝投手(リリーフで登板)となっており、その年のU-18日本代表にも選出されていました。

入団までの経緯からしてプロでもリリーバーなのかと思いきや、入団後は先発投手として育成され、プロ初年度は二軍で17試合に登板、58.2イニングで防御率5.37という成績でした。

今季は二軍で14試合に登板、42.1イニングで防御率2.13と安定した成績を残しており、5月12日に思い出の甲子園球場でプロ初先発、阪神を相手に5回2失点で嬉しい初勝利を挙げました。その後も先発として登板、ここまで8試合で2勝2敗、防御率4.33という成績を残しています。7月9日の広島戦を最後に一軍のマウンドからは遠ざかっていますが、今後再び先発登板のチャンスもあるのではと思います。

 

その清水と入れ替わる形で一軍に昇格し、次代のエース候補に名乗りを上げているのが山本拓実(中日)。今季7月24日の広島戦でプロ初先発を果たすと(5回2失点で敗戦投手)、同31日の阪神戦で嬉しいプロ初勝利。8月25日には広島相手にリベンジ勝利を飾るなど、ここまで5試合で2勝3敗、防御率3.95の成績を残しています。

前述の清水、前項で取り上げた伊藤、そして山本は2017年のドラフト会議でそれぞれ4位、5位、6位指名を受けて入団した選手。この年の中日は1位指名の鈴木博志以外すべて高卒選手を指名するという、ここ数年ではなかった指名戦術に出ていましたが、2年で早くも花が開きかけてきました。

 

彼らと同学年の10代の選手では、中川虎大(DeNA田浦文丸(ソフトバンク北浦竜次(日本ハムらが今季一軍登板を果たしています。

※田浦は今年9月で20歳を迎える

 

そして2018年入団の高卒選手で、現時点で唯一一軍デビューを飾っているのが吉田輝星(日本ハム。昨夏の甲子園でのフィーバーぶりも記憶に新しいところですが、プロでは6月12日の広島戦でプロ初先発し、5回1失点でいきなりプロ初勝利を挙げました。まさかこのままスターダムにのし上がってしまうのか……と思われましたが、同23日の中日戦では3回5失点、そして約2か月ぶりの一軍登板となった8月14日のロッテ戦では2回6失点と打ち込まれてしまい、現時点で1勝2敗、防御率10.80という成績。

彼の二軍成績は14試合に投げ、42.2イニングで防御率4.22、2勝5敗と数字としてはやや物足りない印象。38奪三振奪三振率7.77は上々の数字と見て取れますが、被安打も45と多く、今季は無理して一軍に投げさせなくてもよいのではと、個人的には感じます(近年の日本ハムはスター候補の若手選手に対し、性急に結果を残させようという傾向があるような……)。

 

 

3.終わりに

今回は現時点で10代のプロ選手というなかなかに狭い条件でピックアップしてみましたが、当初予測していた以上に一軍出場を果たしている選手がおり、正直驚きの部分が大きかったです。

これからシーズン終了にかけて、二軍で活躍してきたティーンエイジ選手の台頭が見られるかもしれません。若きスター候補の登場に期待したいものです。