【プロ野球小ネタ】平成の30年間を振り返る!【開幕投手編】
どうも、だう。です。
今年でいよいよ平成も終わりということで、プロ野球に関する平成の30年間を振り返ってみたいと思います。
今回のテーマは「開幕投手」です。
1.開幕投手一覧
振り返るには一覧にまとめるのが一番、ということで、まずは一覧表を。
89~04年の近鉄も併せて掲載してみました。
調べてみると、パリーグで初の入団1年目で開幕投手を務めた外国人投手とのこと。
この年の成績は3勝4敗、防御率も6.09と開幕当時の期待には応えられず、1年限りで退団したようです。
2.開幕投手に関する記録、的な
A.登板数
平成に入って以降、最も多く開幕投手を務めたのは涌井秀章(西武―ロッテ)と星野伸之(阪急・オリックス―阪神)。どちらも2球団にまたがって、通算9度の開幕投手を務めています。
次いで多いのは石川雅規(ヤクルト)。こちらは単独球団で8度の開幕投手を務めています。
先発登板数のベスト10は以下の通り。
③石川雅規 8
④西崎幸広、岩隈久志、上原浩治、川上憲伸、三浦大輔、小宮山悟 7
B.勝利数&敗戦数
では開幕投手としての勝ち星が一番多い投手は誰か……それは涌井秀章と石川雅規がともに5勝でトップに並んでいます。どちらもまだ現役ということで、平成最後の今年にもう一つ勝ち星を重ねることができるか、注目です。
次いで多いのは岩隈久志(近鉄―楽天―MLB―巨人)と斎藤雅樹(巨人)の4勝でした。
逆に開幕投手で敗戦数が最多の投手は誰だったでしょうか。
一部のファンなら既にお気づきかもしれません。そう、三浦大輔(大洋―横浜―DeNA)です。彼は7度の開幕戦で全敗、つまり0勝7敗という記録を持っています。4度以上開幕投手を務めた選手の中でも白星なしなのは彼一人だけです。
勝利数トップ10
⑤西崎幸広、攝津正、黒田博樹、石井一久、メッセンジャー、菅野智之、川上憲伸、和田毅、斉藤和巳 3
敗戦数ワースト10
①三浦大輔 7
②星野伸之 5
⑤涌井秀章、石川雅規、上原浩治、井川慶、西口文也、松坂大輔、ダルビッシュ有、西村龍次、工藤公康、成瀬善久 3
C.奪三振数
次に見るのは奪三振数。ここでのトップは上原浩治(巨人―MLB―巨人)。7度の登板(51回1/3)で奪った三振は51、奪三振率は8.83という堂々の数字です。
次いで多かったのは松坂大輔(西武―MLB―ソフトバンク―中日)。こちらは投球回(46回)を上回る49奪三振を記録しており、奪三振率は9.59!平成の怪物ここにあり、と言わしめる記録です。
奪三振率で圧倒的な数字を残しているのは、今季から楽天のGMとなった石井一久(ヤクルト―MLB―ヤクルト―西武)。35回を投げて奪った三振は40個、率にして10.29という驚異的な数字に!通算奪三振数が歴代15位という左腕の力強さが見て取れます。
奪三振数トップ10
①上原浩治 51
②松坂大輔 49
⑤ダルビッシュ有 43
⑧石井一久 40
D.防御率
最後に見ていくのは防御率。今回は「先発で4試合以上に登板」を最低条件としました。なのでイニング数にかなりの幅ができてしまったのですが、“登板数少=防御率がよい”という図式に当てはまることもなかったので、これはこれでアリかなと思っています。
トップに輝いたのは今季ケガからの復帰を目指す和田毅(ダイエー・ソフトバンク―MLB―ソフトバンク)。33回1/3を投げて防御率1.08は十分見栄えのある数字ではないでしょうか。
続いて2位にはガンちゃんの愛称でおなじみ、岩本勉(日本ハム)が39回を投げ1.38でランクイン。90年代後半~00年代前半の日ハムでエース格ではありましたが、そんなに防御率いいの……?と思った人も少なくないかもしれません。
というのも、実は98年と99年の開幕戦で2年連続完封勝利という珍しい記録を打ち立てた選手だったりします(往年の名投手・稲尾和久以来の記録だったそうです)。その他に登板した年もすべて自責点3以内に抑える好投を見せており、納得のランクインと言えます。
トップ10はこんな感じ。
①和田毅 1.08
②岩本勉 1.38
③斎藤雅樹 1.87
④菅野智之 1.93
⑤涌井秀章 2.06
⑥佐々岡真司 2.10
⑦金子千尋 2.14
⑧川上憲伸 2.15
⑨岩隈久志 2.29
⑩則本昂大 2.31
3.おわりに
はじめに上げたPDFを見てお気づきの方もいるかもしれませんが、実は昨年は12球団中6球団で、初めて開幕投手を務めた選手が名を連ねています。これは各球団のエースピッチャーが次の世代へバトンタッチしていくという、転換期を迎えていることの表れとも捉えられます。
ひいきのチームの開幕投手の座を射止めるのは誰か、予想してみるのも面白いかもしれません。
参考資料:日本プロ野球記録、スタメンデータベース